咲かない花に水やり
」のレビュー

咲かない花に水やり

yoshi/阿賀直己

薔薇とフリージア。

2022年5月16日
赤い薔薇→愛情、紫のフリージア→憧れ、両方ともある白い薔薇→新しい始まり、ふたりの愛、永遠の愛など。読み終わった後に、ふたりのそれぞれ持っている花を見て、なるほどなぁと自分なりに解釈。因みに櫻庭の中表紙の学生の頃なのかな?あどけない表情にまだ蕾のフリージアを、浅水もまだ無邪気な笑顔で赤い蕾の薔薇を持ってて。一番輝いていて印象に残りました。読んだ後に見たからより感じるのかもしれない。美しい表紙と中表紙だけでも十分愛でていられます。ストーリーも拗れまくったものとなった再会愛。咲かない花に水やりしてもそれでも愛情も含めて注ぎ続ければ、また新しい花が咲くかもしらないし、いつかは咲くもの。とにかく浅水のまっすぐな思いがあったからこそ。つかみ所のない櫻庭だけどそれなりの理由、バックボーンがあったことでぐっと魅力が出てきました。そして浅水の健気さと美しさにくらくら。ほんとに画力すごし。ストーリーと絵があっていて堪能させていただきました。そして同僚だったりストーカーだったり妻だったりと女性達も節目にきっかけになったりとスパイスになってます。
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