ごちそうΩはチュウと鳴く【コミックス版】
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ごちそうΩはチュウと鳴く【コミックス版】

はなさわ浪雄

萌え散らかして、さらに欲しくなるのよね。

ネタバレ
2022年5月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★キツネ族α・宇迦野×ネズミ族Ω・さちおの獣人オメガバース。

★漫画家さちおは、自分のことを食欲的に食べたそうにしている担当編集の宇迦野がとっても苦手…。

★特盛の設定を、胃もたれさせず、飽きさせず、かつパンチを効かせて、「おかわりください」と言いたくなる1冊にまとめ上げていて、「素晴らしい」の一言。オメガバ(α×Ω)+捕食×被食+編集×作家と、対角の関係性を3つも絡めているのに、バラつくことも、もたつくこともなく、スッキリとした爽快感と満足感を味わえます。盛りすぎると、説明的なナレーション物語になるリスクがあったりしますけど、会話と端的な心情、表情・仕草で十分伝わるのは、作者様の力量だなぁ、と思いました。小道具使いも上手いなぁ。テンポもユーモアも軽快!隅々まで楽しめましたよ。

★描き下ろし、カバー下含めて202ページ。冒頭、疲労感たっぷり薄幸そうなさちおですけど(それも味があっていいのよ)、ネズミverがふくふくと可愛くて、自分でも食料としての自信を持っているのがミソ。卑屈そうに見えて、その実そうでもないところも良き。過去の事件から逃げずに漫画を描き続けて…シリアス再会!?と思わせて、そうならないのが面白い。絵も展開もグッドテイスト。

★宇迦野さん…この方、最高の攻め様だわ。小冊子が嬉しすぎて、読み返しましたけど、何度読んでも面白いデス。続編決定…楽しみ!
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