恋のきっかけ、恋のカタチとは





2022年5月18日
幼馴染みの苑(受)と明渡(攻)の一言で言い表せない関係が、子ども時代〜高校生くらいまで(地元)と社会人になってから(東京)と舞台を変えて、丁寧に描かれています。
苑が不遇な子どもで陰の存在なのに対し、万事に恵まれた陽の存在明渡。前半はその明渡の執着とも言える押せ押せ展開です。一方の苑は終始受け身。それは生まれ育った境遇も大いに関係しているのですが、なんというか心の奥が閉じているというか、受け身なんですが別にナヨナヨしたキャラじゃないんです。自己防衛のためもあって淡々と受け止める、受け止めようとするキャラなんですよね。
執着攻めとほだされ受けの話のような説明をしましたが、このお話、単なるそういう幼馴染みBLじゃないんです。前半と後半で世界が反転するような出来事がおこります。
えーっ!そんな展開!と、初見のときは胸が痛くてギュッと抑えながら読みました。
計算された物語の設定と、卓越した心理描写で感情を揺さぶられます。
そこからお互いが自分の気持ちとそれぞれ向き合って、また新たな一歩を踏み出すまでが本作。
完結はしていますが、続編『ラブ キス』があるので『キス』を読んだ方は『ラブ キス』もセットで必読です。
たぶん本作のみだと人によってはハッピーエンドなの?とモヤモヤが残るというか、明渡ーーー!そりゃないよ!と思う人もいると思いますが、『ラブ キス』まで読むと安心できると思います。
余談ですが一穂先生のBL小説は濡れ場がいつも官能的で好きなのですが、本作もすごく良い。
しっとり湿度を感じるような色っぽさで素敵でした。
普段わかりやすいハッピーエンドが好きで切ない系はほぼ読まないのですが、このお話はすごく好きでラブキスまで含めて何度も何度も読んでいます。
イエスノーに比べると大衆向けではないですが、一穂先生は心理描写が丁寧なので何度読んでも引き込まれます。
溶けてまた固まったアイスの例えが秀逸で好きでした。
苑が不遇な子どもで陰の存在なのに対し、万事に恵まれた陽の存在明渡。前半はその明渡の執着とも言える押せ押せ展開です。一方の苑は終始受け身。それは生まれ育った境遇も大いに関係しているのですが、なんというか心の奥が閉じているというか、受け身なんですが別にナヨナヨしたキャラじゃないんです。自己防衛のためもあって淡々と受け止める、受け止めようとするキャラなんですよね。
執着攻めとほだされ受けの話のような説明をしましたが、このお話、単なるそういう幼馴染みBLじゃないんです。前半と後半で世界が反転するような出来事がおこります。
えーっ!そんな展開!と、初見のときは胸が痛くてギュッと抑えながら読みました。
計算された物語の設定と、卓越した心理描写で感情を揺さぶられます。
そこからお互いが自分の気持ちとそれぞれ向き合って、また新たな一歩を踏み出すまでが本作。
完結はしていますが、続編『ラブ キス』があるので『キス』を読んだ方は『ラブ キス』もセットで必読です。
たぶん本作のみだと人によってはハッピーエンドなの?とモヤモヤが残るというか、明渡ーーー!そりゃないよ!と思う人もいると思いますが、『ラブ キス』まで読むと安心できると思います。
余談ですが一穂先生のBL小説は濡れ場がいつも官能的で好きなのですが、本作もすごく良い。
しっとり湿度を感じるような色っぽさで素敵でした。
普段わかりやすいハッピーエンドが好きで切ない系はほぼ読まないのですが、このお話はすごく好きでラブキスまで含めて何度も何度も読んでいます。
イエスノーに比べると大衆向けではないですが、一穂先生は心理描写が丁寧なので何度読んでも引き込まれます。
溶けてまた固まったアイスの例えが秀逸で好きでした。

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