咲かない花に水やり
」のレビュー

咲かない花に水やり

yoshi/阿賀直己

圧倒的美しさ!表紙だけで熱く語れます!

ネタバレ
2022年5月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ yoshi先生の絵の美しさ、そして阿賀先生のストーリーなら間違いないと購入しました。
もう表紙からして美しすぎて存在感放ってます。

上巻と下巻で2人がそれぞれ花を持っているので
花言葉を調べたら浅水の持つ赤い薔薇の花言葉が「I love you」。高校1年生の時に櫻庭と目があってすぐに恋に落ちた浅水。でも、その瞬間に『この花(櫻庭)には水をあげても咲かない』と思って、実らない恋だと諦めて恋心は心に秘めてしまうんですよね…ハァ切ない。タイトルも浅水の後ろは水やりの文字だけなので、咲かない花(櫻庭)に愛情を注ぐのが浅水なのですね…しみじみ。
櫻庭の持つ花も気になって花言葉を調べて見たら、紫のフリージアの花言葉は「憧れ」。
うわぁ〜そうきたか!
読んだ後だから鳥肌たつぅ〜。

厳格な家庭環境で育った櫻庭は、男らしく、男はこうあるべきだ。そこから外れることは駄目なんだ。と心が束縛されてしまっているんですよね。綺麗なお城や美しい絵に興味があるのに、男らしくないから恥ずかしいと興味がある事を隠してしまう。
それは男である浅水の事を好きになってしまった事も同じで好きなのに素直になれなくて浅水を傷つけてしまう…。櫻庭が話していたイソップ童話の酸っぱいブドウとキツネの話は櫻庭自身の事を上手く表していますよね。まさに櫻庭がずっと抱いていた感情は「憧れ」。
って表紙だけでこんなにダラダラと書いてしまった…笑。

下巻でその束縛されていた親との電話シーンがあったけど、まだ完全に束縛から解き放たれてはいないので
これから親としっかり向き合って、なんなら浅水の事を親に紹介くらいしてもらわないと、こちらとしては
櫻庭の女にだらしなかったところとか知ってるので安心できないのが本音です。
でも表紙の(また表紙の話してる…笑)白い薔薇の花言葉が「永遠の愛」なのできっとこの2人は大丈夫なんでしょうけどね。2人のイチャイチャもっと見たいので番外編あれば絶対買います!

あとエチは白抜きだけど、櫻庭が浅水に対して嫉妬して「誰にもされてないことないの?」からのエチはよかったぁ。あーいう嫉妬丸出しでぐいぐい来るの好きです。
yoshi先生の描く裸体は程よく肉付きもあるのでエロい。まさに眼福もののBLでした!
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