このレビューはネタバレを含みます▼
人の負の感情を摂取して生きる「あかしびと」シロと、小さな不幸が絶えないお人好し:堂上との・・・これは泣ける!!お互いが「愛」を知ってゆく感動のストーリーです。
ちょっと不思議な生物「あかしびと」・・・人の負の感情を糧として生きる・・まるで悪魔のような存在だけれど、シロ自体は悪い人(?)ではなく寧ろ感情すらも気薄。堂上と契約を結ぶことで、生きながらえている。このシロの・・・ちょっとづつ感情が芽生えていくところがですね・・・とっても泣けるんですよね・・。堂上も、負が負を呼ぶみたいな不運なコで、シロ的には満腹になれる都合の良い人物なんですけれど、段々と矛盾が生じてくるんですよね・・・シロのお蔭で深く落ち込まなくなってゆく堂上と、だけど負が少ないと衰えてゆくシロと・・・っていう・・ホント哀しい設定なんです。あらすじでシーモアスタッフさんが「優艶のストーリーテラー」って書いてらっしゃるんですけど、まさにそう!作家さんのお話の作り込みの素晴らしさと、それにプラスしてリアルで重厚な画力で、これほどまでに人を泣かすか!?って位泣かせるんです~(涙涙・・)
これ最後もしかして悲しい結末になってしまうんではないかとドキドキしていたんですが・・・・ほっとするエンドに胸をなでおろしました(^^(ネタバレてゴメンナサイ汗)ご都合主義で構わない!悲しいエンドにはして欲しくない!シロにも堂上にも幸せになって欲しいもんっ!!後半のまさかの展開にも驚かされます。途中途中で胸の詰まる思いもしますが、明るく読み終われるので安心してください✨
正直、声をコロして泣いてたら微妙に頭痛が・・・それくらい内容が深くて、愛の溢れるステキな作品でした・・😊