スティグマタ―愛痕―【電子限定描き下ろし付き】
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スティグマタ―愛痕―【電子限定描き下ろし付き】

高橋秀武

君は僕の腕の中

ネタバレ
2022年5月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 積読だったスティグマタ、フォローさまのレビューに惹かれてようやく読み終えることができました。
いつもありがとうございます。
さすが「雪と松」の高橋先生でした。
事件ものとしても面白いので青年マンガの方のスティグマタも読んでみようかなと思います。
死者の残留思念を自分の身の内に取り込んで再現してしまう特異体質の朝子と、その上司黒岩。
ある日黒岩の元妻が殺害され、2人も捜査に加わるのですが。。。
元妻の残留思念と朝子自身の気持ち、そして黒岩の気持ち。
事件の展開そのものも本格事件ものらしく怖いけどどんどん読めますし、同時進行で描かれる2人の心の揺れが、もーーーすっごく良いんです!
朝子が見る夢は死者の夢なのかそれとも自分の願望なのか。
夢から覚めて黒岩の腕の中にいる朝子の幸せな朝が眩しくて切なくて。
薄紙を通して見るような不思議な高橋先生の作風が、がっつり刑事ものなのに大人のメルヘンになってます。
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