邪喰 -じゃばみ-
」のレビュー

邪喰 -じゃばみ-

斧田藤也

完成度の高い短編ですね。

ネタバレ
2022年5月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★猟奇殺人事件の重要参考人・古谷×事件を追う刑事・赤城のサイコホラーB(L)ストーリー。

★連続殺人事件の張り込みをしていた刑事が、何者かに襲われた…。

★BL(ラブはありませんけれど、行為として)への筋立てが素晴らしいですね。「本当に?」と調べてしまいましたよ笑。ただ、私がホラーやグロに対して耐性が付きすぎなのかな、と思うのですが、ゾクゾクとした魅力(恐怖)があるかというと…そこまでではないかしら。(こればかりは、人によりますね)物足りなさを感じた要因は、「追い込まれ感」が薄いからでしょうか。きっと、これからなのでしょうねぇ…心身ともに追い込まれていくのは。そこが見たかったなぁ、と思いますけど、よくまとまっていますので、ここで余白を残して終わるのもアリですね。果たしてLは芽生えるのか…?

★短編23ページ。美味しいところだけ食すみたいですね。「邪喰」であろうと、グルメです。

☆耳寄り情報を1つ。「恐怖」と「快感」に関する心理学や脳神経分野における研究に興味深いものがあるのですけれど、「ホラー」作品(グロ、サイコ等々含め)は、人によってはセラピーになり得るとか。本作も万人にオススメできる話ではないのでしょうけれど、気持ちがクリアになる方もいらっしゃるかも?…「当てはまらない群」でしたらごめんなさいね苦笑。ちなみに私はセラピー活用ではなく脳の活性化活用が近いかしら。
いいねしたユーザ13人
レビューをシェアしよう!