このレビューはネタバレを含みます▼
ヒーロー物の悪と善が対峙して闘う作品って、ある意味 わかり易くスカッとできたりしますが、本作は悪人もいないし善人もいない…誰にも気持ちを寄せられない感じ。全ての登場人物が思いやりのない自分本位な人たちなのに、読み始めてひと息がつけないくらい、最後まで読んでしまいました。
ロミオとジュリエットの一幕、夜に鳴くナイチンゲールと朝に鳴くひばり。主人公は「ひばり」と考えていいのだろうか!?その後、ずっと息をとめていた「ひばり」、周りは変化しても、彼女の行き着く先は・・・?。
作家さまの「怒り」を表現した作品との事。善人でありたいと書かれた作家さまに一筋の光。