ドラッグレス・セックス 辰見と戌井
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ドラッグレス・セックス 辰見と戌井

エンゾウ

世紀のラブラブカップルに成長…!!

ネタバレ
2022年5月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 辰見と戌井の新刊2冊、馴れ初めから振り返るとこんなに穏やかで満ち足りた2人を見られるとは、感慨深い。どの切り口からでも満足度が高い分レビューの書き方に悩んでしまうほど。
このシリーズの良いところは、最初は好きな相手のフェロモンに欲情してしまうという特殊設定で意外なCPがエロシーンに発展してしまう中での関係の変化を楽しむ作品だったのが、戌辰編でフェロモンを感じるかどうかで好きでなくなったことが一目瞭然となるという逆の効果を描く一方、真の愛の存在を快感と一体で伝わる感覚を2人が共有できる設定に深化したことにあると思う。この設定で戌井の愛を実感した辰見のツンからのデレが、もう…堪らん!それに見た目コワモテヤリ/チンの辰見が、絶倫オタク男子の戌井から好き好きとグイグイ迫られて、見た目攻めなのに攻守逆転となり戌井を失いたくなくて不安になるほど戌井を愛しく思うようになって戌井にだけ見せる素の辰見の泣きじゃくったり、感極まって見せる表情のギャップに胸がギュッとなる。ストーリーも辰見の感情の起伏に合わせて途中苦しくなっても最後は必ずラブラブになり「辰見、良かったねぇ!。゚(゚´Д`゚)゚。´!」と多幸感を味わえるところがホントに好きー!
その良さが新刊2冊でも活かされて、法律上の同性婚も有りという設定が加わって判明した、結婚という形に希望を見出す戌井と愛情の喪失と依存の末の終焉をおそれる辰見のすれ違い。今回、辰見がヤリ/チンになった原因に関わるトラウマを戌井が包み込んで愛を深める姿に人間としての成長の軌跡が…シリーズ物ならではの設定の変化によって見えてくるキャラの人物像の深化、さらに強くなる2人の絆にますます幸せな気持ちで一杯に〜(T . T)
そして感極まりスイッチが入った2人の激しいHシーンも標準装備!涙その他のシズル感が半端なくて見応え十分デス!
30代になった2人は、辰見はキレイに。戌井は爽やかに。ハワワ、辰見が食事作ってる〜!もう嫁感が凄い。そして、いつまでもラブラブ…。そんな2人の日常が番外編で描かれて、どこを切り取っても幸せ感が溢れ、1回読み始めると、もう一度幸せ気分を味わいたくて繰り返し読んで何周もしてしまう、ドラッグレスなのに中毒性のある「読むサプリ」。は〜永遠に「だーい好き、かわいー」とやってて欲しい!そしたら見ているこっちの寿命も伸びる!きっと!
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