悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~ 【連載版】
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悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~ 【連載版】

白梅ナズナ/まきぶろ/紫真依

序盤が辛すぎたけども!

ネタバレ
2022年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 悪役令嬢に転生とか憑依はよくある設定ですが、本来の人格であるレミリアがずっと見守っている内に、優しいエミを大切に思うようになり、エミの知るゲームの知識まで共有するのは、初めて見たかも。

エミは、単なる破滅エンド回避の為ではなく、大好きなキャラであるレミリアの為に、そして誰かの為に一途に頑張る本当に優しくて素敵な女の子で、色々コンプレックスを抱えていた攻略対象者たちも、エミに心を救われて大切に思うようになっていたはずなのに、周囲の人間もエミを慕っていたのに、性悪ヒロインに惑わされて、まぁよくもあれだけ裏切り貶めて絶望させることができたもんだ。

性悪ヒロインに対して「命で償うことすら赦さない。生きたまま地獄に落としてやる」と誓っていますが、どんな復讐を果たすのか。
「エミが安心して出てこられる世界を作るから」と誓ってる以上、普通の復讐物のように残酷な真似は出来ない気がするのですが、原作レビューを見ると「ざまぁが過激と感じる人もいるかもしれない」とあるので、その点も含めて結末が非常に楽しみです。

追記 26話まで読みました。義弟のクロードの表情が時々気になっていたけど、やっぱりか…。たまにこういう間違った戦略練る人がいるけど、裏切った奴がのこのこ近づいても、手に入るわけないでしょうが!クロードだけはエミを信じてエミの側にいたなら、まだ可能性もあったでしょうに。というか、愛する人が苦しむ姿を見つつ、醜悪女の側によくいられたね?

ヒロイン枠に転生やら憑依やらしたキャラって、大概「この世界はヒロインである私の為に存在するの」思考で無茶苦茶しますけども(むしろ悪女)、ピナはかなりぶっ飛んでます。伯爵夫人が「娼館でなら頂点取れたかもね」と仰ってましたが、ヤバい趣味界隈でなきゃ無理じゃないですか?
本物のピナがいて、レミリアみたいにピナの行動を見てるしか出来なかったとしたら、その絶望は想像するに余りあるというか、気の毒過ぎます。

最新刊まで読みました!原作レビューで想像したような、過激なざまぁはなくて、ぼかされてましたね。星の乙女も生き地獄というにはヌルいし、たちの悪い協力者たちは相当悲惨な目にあってそうだけど、はっきりとはわからんし。
そしてそういう結末になるとは、私は意外でしたが、本来のピナもエミもレミリアもアンヘルも幸せになったようで、本当に良かった!
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