蛇崩、交差点で
」のレビュー

蛇崩、交差点で

藤たまき

未熟だったあの頃と幼かった恋心と。

ネタバレ
2022年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み放題対象です♪
表紙の雰囲気が好みで読んでみました。
文学的な文章で綴られる、龍一の高校最後の夏、その中心に居た、10年密かに片想い続けた「円(まどか)」との、甘酸っぱくも苦い恋のお話しです。
とにかく表現・描写が美しいんです😄内容的には結構切ないんですが、十代なんて自分の事ばっかりで、好きになったら相手の事とかきっと考えてあげられないくらいの熱量でぶつかっていくものだから仕方ないよな・・・なんて言う諸々、を描いてます。その青い部分の描写がとても細かくてリアルなんです(^^エロ度はあまりありませんが、精神的な部分を突いてくる内容なので逆に必要ないかも知れません。
恋に浮かれた恵まれた家庭に育った龍一と、闇が深い、複雑な生い立ちの円との・・・もうこれは執着なのか運命なのか・・・とにもかくにも愛✨・・・ですね(^^
これ年代的には結構前の作品なんですが、こういった奥深い作品は、たとえ時が経ってもずっと不変に読み続けられるものだと思います♪画も内容も趣があってとても好みでした(^^
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