狼の遠き目覚め
」のレビュー

狼の遠き目覚め

J・L・ラングレー/冬斗亜紀/麻々原絵里依

レミの幸せをひたすら祈る

ネタバレ
2022年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作「狼を狩る法則」に登場したレミとジェイクが主人公のお話。
前作でヒール役だったレミに若干苦手意識があってしばらく積読状態でした。が、読んでみたらレミの嫌な部分は影を潜め、むしろレミの過去と人柄を知るとどんどん興味が湧いてきて。レミ、凄くいい奴だった。
ストーリーも一筋縄ではいかない捻りある展開がこれでもかと続き全く飽きさせません。DV暴君で悪辣なレミ父親がいつレミを傷つけるのかとヒヤヒヤしながら読んだので、ずっと緊張感が拭えず少し疲れました。だけどメイトに対する絶対的な信頼と愛情やΩとしての特殊能力など、とにかくレミの変化が目まぐるしく、またそんなレミを包容力溢れるジェイクがガッツリ守っているのも非常に良い。
342pのボリュームでシリアスな場面が多いけどストーリーは申し分ない面白さ。読後は多少の疲労感と達成感があって前作よりも読み応え大。レミ×ジェイク、凄くお似合いで読んで良かったです!オススメ!
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