TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには
」のレビュー

TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには

丸山恭右/Zoo

19巻まで読了

ネタバレ
2022年6月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今まで読んだことがないタイプの物語だなと思いました。ただの格闘技コメディかと思いきや、随分今の世の中に対する皮肉が込められていて、10巻辺りからどんどん面白くなっていきました。正直なところ、ツヨシには早く平和に暮らせるようになってほしいし、彼の現状が気の毒でならないのですが、ここまで来たら世直しを完遂してほしいし、大河内がボッコボコにされて再起不能になるまで満足できません。パリピ化したツヨシが大河内側についたのにはガッカリしましたが、そのお陰で展開が読めなくなってきて、ここからどうなるのか期待が高まります。
あとがきで「物語がファンタジーっぽくなってきた」ことに言及していましたが、私には愛之助の存在こそファンタジーに思えます(笑)あんな生い立ちで、あそこまで真っ直ぐで純粋な男が育つはずがない。たまにイラッとさせられますが、それもご愛敬。読む側としては、彼の存在は心のオアシスです。彼がいなかったらと思うとゾッとしますね。物語の終わりには、ツヨシと愛之助が幸せそうに笑い合う姿が見たいです。
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