Sugar in my Coffee
」のレビュー

Sugar in my Coffee

北畠あけ乃

優しい哲学書のようでした。

ネタバレ
2022年6月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★カフェのバリスタ楠木×大学生バイト・千種の苦くて甘いコーヒーのような恋物語。(本日6/9までお得ですよ)

★顔は怖いけど時々優しい楠木が気になる千種は、タバコにかこつけて楠木にキスをして…。

★思っていることと口を突いて出てくる言葉や態度が違う…というのは、アイデンティティがままならない時期にはよくあることで、そういう危うさに共感、というか、自分にもそういう時期があったな、と思い返していました。そんな不安定なバランスで暮らしていた千種くん、初めての相手が楠木さんで本当に良かった。どこかで何かがズレていたら…同僚さんの言うとおり、堕ちていたかも…と心配になっちゃう子でしたもの。

★描き下ろし含めて181ページ。オーナーはじめ登場人物の言葉に、それぞれの経験により積み上げられた人生観が滲んでいて、なかなか深いなーと感じ入りました。「最初の男〜」は、だいぶ心つかまれました。楠木さん、ヤバいなー(いい意味で、ですよ笑)。

★友人が趣味ではなく商売としての焙煎を始めて4年。多種多様な豆を実験的なロースト含めて相当数(量)飲ませてもらっていますが、ミルクを入れることはあっても、砂糖を入れることはなかったのですよね。フフ、お砂糖入れてみようかなーって思っちゃいますね。レビューの繋がりに感謝です(^^):D
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