この犬はまだ甘い毒を知らない【電子限定おまけ付き】
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この犬はまだ甘い毒を知らない【電子限定おまけ付き】

ここのつヒロ

眼福もの

ネタバレ
2022年6月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「花降るふたり」から大好きな作者さんです。値引きされていたのでこちらも購入。言葉で表せないほどめちゃくちゃよかったです!!
1巻はDKの青春もの。マウンドを一時降りざるを得なかったまっつんこと松本と、ゆるふわキャラの園芸部榊の馴れ初めが描かれています。まっつんがどえれーかっこいいんですよ!結構早めに榊を好きなことに気付くんですけど、雄味マックスでガンガン攻めていくのがすばらしく良い!!その姿は犬というより狼。攻はこうでなくては!と思うまさに理想の攻くんです。榊の過去が、中学生という年頃の子にとっては結構ヘビーで驚きましたが、自分を大切にしてくれる人と出会い、愛し愛され、幸せを掴んでいく二人に感動しました。

2巻は社会人の性春もの。エロ多めですが美しさが際立っていてそれはそれは眼福です。甘々ラブラブな二人をたくさん見ることができる一方で、他者から嫌悪されるような場面も盛り込んであります。1巻はまっつんが何度も手を伸ばしていましたが、2巻は榊が強く立ち向かっていき、手を離さないようにしている印象で、二人の成長とか、過ごしてきた年月とか、愛の深さとかをものすごく感じましたね。あと、序盤のまっつんの甲子園のシーンに私もウルウルし、どういう形であれまっつんには野球に関わってほしいと思っていたので、監督のくだりが嬉しかったです。それを支える榊の姿に高校時代の姿が想起され、支え方の変化にまたグッときました。

「誇りを持てる生き方を」というおじいちゃんの言葉通り、二人が真っ直ぐ前を向いて一緒に生きていきます。切なくも温かく、ラブがいっぱいつまった作品です。この二人が生きやすい世界で、いつまでも幸せでありますように…。
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