なみだ枯れるな
」のレビュー

なみだ枯れるな

安堂ろめだ

この時代では…まさに『夢』です。

ネタバレ
2022年6月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 明治という時代。第三の性が存在したなら、かなり迫害の対象なのだと思う。まして色素の薄い子なんてほんの少し前でも学校でも警告対象、学生時代黒に染めてた子もいました。隔世遺伝なのかアルビノみたいに動物には必ずある突然変異なのか不幸にもそう生まれて来てしまったことでサカリと2重苦となってしまったマヤ。生きるのも辛い中奇跡のような出会い。財閥御曹司の政嗣。こやつがほんとに素敵に育った。両親の教育最高!ピルも抑制剤もないであろう時代。貧富だけでなく厳然と差別が当たり前の時代。このお話はまさに『夢』以外の何物でもない。あー本当に良かった。私もこの素敵な『夢』に何度も読み返し浸りたいです。やっぱり政嗣のパパが好き。自分もそんな親でありたい。赤ちゃんができたり、そんな未来もみたいな。
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