このレビューはネタバレを含みます▼
オメガバース、女の子みたいな受けちゃんが苦手なので読むものは厳選しています。
こちらは試し読みをして、突然変異のα×Ωということもありどちらも美丈夫なことを確認してからの購入。
βからのαと、αからのΩ。それぞれのバース性故の家庭環境の設定はありがちでしたが、テンポ良く進んでいくのでそれほど気にせず読み進めることができます。
それにしても、オメガバース特有のα至上主義の社会、そういう設定だと理解していてもあまり気持ちのいいものじゃありませんね(苦笑)
けれど、そんな世界だからこそ絆が深まるのでしょう。
ものすごく紆余曲折あったわけじゃないけれど、元々αだったΩの受けが芯の通った人間で、αだった頃の強さをしっかり残したまま自らの性を徐々に受け入れていくので、読んでいて苦じゃなかったです。
むしろ上手くまとめてくれたなあというのが正直な感想。絵柄も線が細く綺麗で、個人的には好きな絵柄なのでページを捲るのが楽しみでした。
軽くはないけれど、重すぎない。絶妙なバランスで、番になってからのふたりをもっと見てみたかったなと思える、そんなお話でした。