ダブル
」のレビュー

ダブル

野田彩子

演じることの快感と苦悩

2022年6月15日
銅線を被膜しているビニールを削ぎ落として、
ショートした電気が火花を散らすように、
自分自身の何かを削ぎ落として天才的な演技をする多家良と、嫉妬と愛憎と庇護欲ない交ぜにして多家良に拘わってしまう友仁。
友仁にとって役者になるということは、社会的な居場所を得ることであり、
多家良にとって演ずるということは、心の居場所を見つけるということ、なのかな?
ふたりがこれから何処に向かうのか気になります。
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