このレビューはネタバレを含みます▼
へび子先生が描く愛や恋には、情とか慕、焦がれる気持ちとかそれ以上に人の言葉だけでは表現出来ない複雑な感情がもれなく付いてくる。
感情が生まれるその間には人と人との関わりの積み重ねがあって、そういう当たり前を先生は丁寧に丁寧に描かれる、だからどの作品も温かくて胸を打つのかなと思います。
うーん、作品の良さを表現するのに在り来りな言葉しか持ち合わせてなくてとっても歯がゆいですが思いつくまま失礼します。
ヒデとさくら、トミー、いつかは降りないといけないトラック(珍)道中。
そこに夢や恋、誰にも言えないそれぞれの想いを乗せて。愛と笑いと涙が詰まったストーリー。
さくらが言った「ああもう 時間が止まればいいのに」というセリフ。
あまりにも素敵で幸せなシーンでした、心底そう思ったから出たセリフは終わりをも予感させてめちゃくちゃ切ない。
楽しい時間は過ぎるのも早い。私自身この作品を読み終わりたくないと思いながら一コマ一コマじっくりゆっくり読みました。
全部のシーンが輝いて見える。辛いシーンも全てこの出会いのためにあったのでは無いかと思える。
人生捨てたものでは無いよと優しく背中を押してくれる作品。いや、どの作品もそうですよね。
私がへび子先生の漫画と出会ったのは、先生が逝去された後でした。
先生の全部の作品これからも何十年でもずっと大事に読み続けると思います。素敵な作品を残してくださって本当に感謝しかありません。
これからも、もっともっと先生の作品が多くの方に読まれますように！
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