いびつなボクらのカタチ【合本版】
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いびつなボクらのカタチ【合本版】

見多ほむろ

良かったです

ネタバレ
2022年6月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ ピアノ教師の佑真とその母、母の知人の伊吹・舞花父娘という二組の親子が出てきて、その交流が進みながら佑真と伊吹の関係が変わっていくお話でした。
ある家族・親子がいた場合、一番淡々と進む家族の出来上がり方をたいていの場合思い浮かべてしまうのだけど、この二組は違っていて、それは時間が進むごとに、少しずつあることが起こってそのあと何か選択があり、また違うことが起こって…と紆余曲折の上に出来上がってきた親子。
そのいびつは良いものでも悪いものでもなくて、ただいびつな形をしているだけ。けど現実世界でもみんな何かしらどこかいびつな形をしているものなのでは。初めに思い描く淡々と出来上がった家族とか他の何かって実は現実には存在しないのかもなあーって思いました。
どんないびつであろうといびつでなかろうと、最後にたどりつくところに幸せだなあと心から思える環境ができあがっていればいいのだと思う。4人ともがしっかりと自分の望む幸せを自ら手を伸ばしてつかんでいて、満足感ある最後でした。
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