海と二人の塩分濃度
」のレビュー

海と二人の塩分濃度

ウノハナ

二人の距離感が最高!

ネタバレ
2022年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校生の頃から、10歳年上の男を一途に想い続けていた隆太。毎夏するバイト先のオーナーだった、その人にようやく想いを告げることができた。恋人に出ていかれてしまってたのに、まだ未練があるようなその人の弱みにつけ込んだ感があって、落ち着かない…隆太の熱い想いを受け入れてしまった尚さんの方も、それまで弟のように可愛がっていただけに、年上としての責任感のような罪悪感も感じている。そんな二人が、一匙ずつ塩分濃度をあげていくかのように関係を濃くしていく…それはいきなりだったり、おそるおそるだったり…二人の心の葛藤(特に尚さんの)の描き方が秀逸でした。作品のタイトルの付け方が上手い!最初は海だから「塩分」?とか、オーナーが料理も作るから?なんて、「塩分濃度」意味がわからなかったのですが…いや、ほんとピッタリなタイトル!ウノハナ先生の描かれる関係性、本当に好きです。
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