このレビューはネタバレを含みます▼
美術教師 昭の父の元教え子 26才 久留米舟×無職 日夏昭 29才
父親の訃報により実家に帰った昭は父親が舟というイケメンと暮らしていたことを知ります。ゲイである昭はときめくのですが、舟は音沙汰のなかった昭を罵って...。紆余曲折を経てまとまりますが、所々よくわからないところがあって、高校のときにゲイバレして家を飛び出した昭がどうやって生活していたのか、病院から電話がかかってきたので連絡先は父親に教えていたのか、55才まで教師なら退職金も結構出て借金を返してもお金が残ったのでは等、ちょっと疑問が残りました。家を出た息子を探さないで「もう子供じゃないんだ」って言うのも高校生が失踪してそんなこと言ってられるかなと思いました。舟が意識下では昭の父親を好きだったかもという感じなので力業でBLに持っていったような感じがして釈然としません。イケメンで女性とつきあってきた舟が昭を好きになる要素があまり見つからなくて、阿部(舟に言い寄る生徒)の出現も唐突で。想像で補填しないとちょっと難しいところがありました。でも息子の知らない父親が描かれていたのはよかったです。きっと息子のことを理解したかったのだと思います。頑固もの同士ですが、長生きしていればいつか和解できたのではないでしょうか。とげとは後悔なのかな。
2018年3月 1巻、2巻 総164ページ 修正=見えない構図