わずかな甘い部分





2022年6月26日
この終わり方がとても残るかたちで、いいとは思うのですが…。続きがあると思うとやはり読みたいです。とてもクズな主人公で、顔以外にいいところはなく、頭もいいとは言えないので同じことを繰り返してどんどん不幸になっていく…。このパンを踏みつけて水底に沈んだ少女のお話のような展開、木原先生のお話に結構出てくるように思うのですが…。はじめはイヤな子だなあ…。後の展開も考えて読むの辛いなあ…。とやめたくなるけどやめられない。そばにいるひとは幸せになれるだろうか?一時、ひどい境遇の時に心が通いあったように思えてもそれは一過性のもので、すぐに何もかも忘れて非道の限りを尽くしそう…。なので、なおさらこの後があるのなら先生がどう描かれるのか知りたいです。……と、まるでとてもどうしようもないひとのように書きましたが、どうしようもないのですが、彼の後悔とその先触れに毎回繰り返してしまううっかり、のようなもの…(それを気にしている部分でこの子はよいこなのかもしれない)はとても共感できます。あるよね。そういうこと。誰にも、と。さすがの作者様ひとの心の機微というものを描くことにかけて素晴らしい。むかーし読んだことあるような?このタイトル?あれ?でも違う話?と思ったら大昔の雑誌掲載の後半を大幅加筆されたそうで、後半はリアリティにあふれていて、手に汗握ってしまいます。むかーし読んだひとも新たに楽しめます。あともちろんぎほう様のイラスト最高。

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コロナ辛口/太陽由来 さん
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こと さん
(女性/40代) 総レビュー数:1件
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こめ さん
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みう さん
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