ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~
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ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~

尾羊英/中村颯希/ゆき哉

ザマァ展開でも王子様を待つ姫でもない

ネタバレ
2022年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ その清々しさと心強さよ!となります。■昨今の虐げられヒロインがやっと出会った王子様に助けられて、意地悪な姉妹や親などがザマァ展開になる作品に少々食傷気味でしたが、この作品で本当の痛快さを味合わせて頂きました。■敵役も黒幕と目される人物もただ性格が悪いだけではなく、そこに至る理由や悲しみの深さもあり、それらをまるっと救おうとしている主人公の逞しさにまた惚れ直します。■玲琳に対する皇太子や鷲官長の恋愛フラグはエッセンスぐらいで、本道は雛女同士や主人と女官の立場を超えての友情かと思っています。玲琳に助けてくれる王子は不要かなと。彼女こそがさまざまな悩みや苦しみから沢山の人達を自分ごと助けるヒーローですものね。
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