このレビューはネタバレを含みます▼
『チョコレート』のスピンオフ(続編も少しあり)です。元々佐倉より飯田の方がおしゃべりな設定なのもあって、飯田が主役の『シガレット』の方が会話も多くテンポも良くて面白かったです。私もきょうだいの一番上なので、飯田の気持ちや悩みに共感するところが多くて感情移入して読めました。そんなに抵抗力がある訳でもないのに、牧の◯ネタ全開の軽口トークは意外にもツボでした。対する飯田も最初から自然に素を出してキツイもの言いをしていたので「この2人は相性バツグンだろうな」と思えました。初作家さんなので他の作品を知りませんが、2冊読んだだけでも「生真面目&天然小早川・無愛想佐倉・優等生飯田・エ◯オヤジ牧」と三者三様の個性あるキャラの書き分けがしっかりしていて、素晴らしく感性の豊かな先生だなと思いました。特にエ◯オヤジ牧のキャラというかセリフは、どこから引っ張り出してくるのか興味があります。最後に…どうでもいい事ですが、ラストで牧の受け持ち教科が分かりますが(牧は高校教師)その結構前からズバリ当てていたので、なんだか地味に嬉しかったです。