雪原の月影
」のレビュー

雪原の月影

月夜/稲荷家房之介

圧倒的世界観

2022年7月10日
…と、ゲームの煽り文句のようですが…。エルンストが祖国を追われる身となり、単身旅立つところから壮大な物語は始まります。新領地である僻地を守るため、周辺国へ出向き様々な種族と接し、味方をつけ奮闘していく様は、よく作り込まれた世界と相まって、さながらRPGのよう。国を統べる者として教育を受けてきたエルンストの知識と知恵で、歴史を作っていきます。常に傍らに控えるガンチェと共に。エルンストが苦しいとき、辛いとき、ガンチェが心の拠り所となりエルンストを支え続けます。この二人のお互いへの想いは絶対です!長い苦難を乗り越え、二人の結びつきは確固たるものとなっていきます。書籍であまり泣くことの無い自分が、最後は涙と鼻水でグジュグジュでした〜。
見た目はかわいくて理知的なエルンストが、性について無知ゆえ、あけっぴろげで大胆というギャップがドキドキでした!ちょうど良い塩梅でえちシーンが入ってくるので、お楽しみです〜。イラストも最高!
読後はしばらくこちらの世界に戻ってこれませんでした…。
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