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今月(5月1日~5月31日)
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シーモア島


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底なし沼2022年10月2日心を全て持って行かれた作品。ドラマでありサスペンスでありミステリーでありホラーであり…そして紛れもなくBLです。何巡目したかというくらい、少しでも読むことが今や生活の一部となりました。主人公である魏無羨の魂が蘇ることにより、様々な事が明らかになっていきます。ストーリーはかなり重厚。よく練り上げられていて、先が気になって仕方なくなります。現在と過去の場面の切り替わりも巧妙。大小の伏線もあちこちに張り巡らされていて、きちんと回収されていきます(何回も読んでいると、ここにこれが!と気付いて楽しくなります)。登場人物誰もが魅力的。皆それぞれに重い運命を背負っていて懸命に生きています。でもやはり魏無羨!!一貫してシリアスな内容ですが、暗い気分にならず読み進められるのは、やはり魏無羨のキャラクターのお陰でしょう。そして温かく見守り助ける藍忘機。皆様が待ち望む展開は終盤までおあずけですが、キュンキュンがそこかしこに!悶えます。BL好きにはたまりません。とにかく読んでいただきたい。私はアニメ、ラジドラにも手を広げていますが、やはり原作を知ってこそ内容への理解が深まると思います。延々と語りつづけられる程の、底の無い沼に陥ってしまいました。
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圧倒的世界観2022年7月10日…と、ゲームの煽り文句のようですが…。エルンストが祖国を追われる身となり、単身旅立つところから壮大な物語は始まります。新領地である僻地を守るため、周辺国へ出向き様々な種族と接し、味方をつけ奮闘していく様は、よく作り込まれた世界と相まって、さながらRPGのよう。国を統べる者として教育を受けてきたエルンストの知識と知恵で、歴史を作っていきます。常に傍らに控えるガンチェと共に。エルンストが苦しいとき、辛いとき、ガンチェが心の拠り所となりエルンストを支え続けます。この二人のお互いへの想いは絶対です!長い苦難を乗り越え、二人の結びつきは確固たるものとなっていきます。書籍であまり泣くことの無い自分が、最後は涙と鼻水でグジュグジュでした〜。
見た目はかわいくて理知的なエルンストが、性について無知ゆえ、あけっぴろげで大胆というギャップがドキドキでした!ちょうど良い塩梅でえちシーンが入ってくるので、お楽しみです〜。イラストも最高!
読後はしばらくこちらの世界に戻ってこれませんでした…。 -
秀逸2022年5月28日『gift』で大好きになった作者さん。ごく普通の日常を送るごく普通の二人の高校生の体に、ある日突然変化が訪れる、人類初のオメガバースという興味深い内容。二人の1週間の心と身体の変化が緻密に描かれていて、オメガバースというものが現実に起こりうるかのような気になります。また、全て完璧に描かれることの多いαですが、喬くんは並外れた頭脳を持ちながらちょっとザンネン…というところも親しみやすく現実味が。現在浸透している完成形のオメガバースは、全てここから始まったのね〜と妙に納得してしまう、とても説得力のあるストーリーです。そして、この作者さんの描かれる身体のライン、艶、肉感、関節の一つ一つから爪の形まで、とてもリアルでエロくておすすめです!おしりなんて垂涎モノです。芸術です。絵のお勉強をしっかりなさっていることが感じられます。2人がお互いを本当に想い合っていて、とても清々しい読後感でした。
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BL最高傑作2022年4月30日長編ですが、全編にわたり物語が大きく動き続けるのでマンネリ感等一切なく、取り憑かれたように一気に読み終えてしまいました。暁人の久世家当主としての成長と二人の恋の物語。桂木の教えを基盤に、持ち前の一途さ純粋さ明るさで周りを変え、次第に桂木の心の内をも開いていきます。桂木が暁人への思いに気づいてからが、たまりません!えちシーンもそれはそれは色っぽい。もちろんBL要素ありで萌え萌えですが、登場人物それぞれの人生、思惑、策略などがしっかりと書き込まれていて、一つの壮大な読み物としても大満足です。一度目は展開が気になりさくさく読み進めてしまったので、二度目は一コマ一コマ丁寧に追ってみました。表情、目の動き、間などじっくり見ていくことで解釈が変わります。この作者さんは、セリフが無くても表情で心の動きを表現されるのがとても上手な方だと思います。華やかな建造物や衣装、小物等にも注目。