まちまち
」のレビュー

まちまち

かがみふみお

恋から生まれるもの

2022年7月12日
背が高い高木さんと、低い古賀くん。
好きな人より大きい女の子と、
好きな人よりも小さい男の子。

誰かを好きになると、自分のコンプレックスがより大きく感じられて悩んだりしますよね…。
相手は気にしていなくても、勝手に卑屈になったり、
被害妄想からすれ違いが生じたり。

互いに自身のコンプレックスと向き合い、相手と向き合い。
何度も何度も躓きながら、少しずつ2人の関係を築き上げる様に心打たれました。

いくら悩んでも仕方ないと頭で分かっていても、コンプレックスってそんなに簡単に割り切って乗り越えられるものではないですよね…。
2人の姿にいつかの自分を重ねるような、
本当に応援する気持ちいっぱいで読みました。
2巻の終盤近く、ホロリと泣いてしまいました。
古賀くんの言葉は、本当に素晴らしいと思います。

苦しい思いをしながらも、人はどうして恋をするのかな。
2人を見ていると、そんな気持ちがストンと落ちて行きました。
淡い恋から始まり、強い想いへ。
そしてその先へ。
恋する気持ちって素晴らしいと感じました。

ほのぼのピュアな物語に心洗われ、
そして一歩一歩成長していく彼らに心動かされる作品でした。
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