このレビューはネタバレを含みます▼
留年を免れる為に廃部寸前の地学部で活動することになった蒲原は､たった一人の部員である沓間と行動することになります｡美形の鉱物オタク､固くて真面目な沓間が顧問の先生に報われぬ片想いをしていることを知った蒲原は､脅すようにして沓間と関係を持ちます｡やがて沓間は顧問が結婚することを知るのですが､その場にいた蒲原は､沓間のショックをなんとかしたい､自分の方を見て欲しいと真剣に願うのでした｡色々ユルい蒲原はDKらしさが全く無く､好き嫌いが別れるところかもしれませんが､正反対の二人が結ばれてゆくラブコメは顧問のキャラや色んな鉱物の話も面白かったです｡『この花は神様にだってあげない』野球部の強打者•康生には､養子に引き取られた先の家の兄•一太が同学年にいます｡身体も小さく幼い一太はお兄ちゃんとの自負が大きく､一太を好きな康生は上手く丸め込んで抜きっこしています｡小5で独りぼっちになり養子となった康生を､3ヶ月年上の一太は一お兄ちゃんとして一生懸命に大切にしてきたのでした｡康生と同じ野球部の嶋くんは『この犬花はまだ甘い毒を知らない』所収の『この求愛は受けざるを得ない』で主役を張ります｡
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