是-ZE-
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是-ZE-

志水ゆき

謎が最後にきて

ネタバレ
2022年7月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 11巻一気読み。唸る。代々と思わせてるけど、実はそうでもなく、力一と和記の出会いからだった。八百比丘尼のような和記、生きることに飽き絶望の中に出会った力一は、希望だったのかな。志水先生もあとがきに書いていたけれど、和記が惚れていたのは力一。人間的にってことだろうな。最初の3体の紙様は、力一に恋愛要素が薄いけれど、時を経て意味が変わってくるのは、紙様だけど人格があるからか。
ホントの神は和記だけど、力一の願を叶え続けるための現在。その力一は、和記の願は子孫が叶えると。真鉄は寄り添ってくれた狼(近衛のせいな!)だったからこそ、惹かれた存在で、阿沙利にも近衛にも足りないものを力一に与えたくて作られたからこそ、特別な存在になったかなぁ。自分のためには紙様作らなかったね。それぞれのCPは益々思いが強くなり、それぞれの人間が亡くなった後、どうなるのか心配になった(笑)和記が一番心配。練り込まれて複雑なようで、実は愛そのモノの話。圧巻。
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