このレビューはネタバレを含みます▼
人気の作家さんということでレビューを読んで絶賛に近かったこの作品を読んでみましたが、最初から最後までついていけずに置いてけぼりをくらいました。いにしえの少女漫画を思わせる設定とポエミーなモノローグを多用する展開で時々わたしは昭和漫画を読んでいるのではないかとおもったくらいです。その昭和漫画では大コマとかでメリハリつけてますが、これはページ数がないのかストーリーが駆け足な分コマ運びが単調なので、私はうまく世界に入り込めなかったです。
個人的にはblと言っても必ずしもえちはしなくてもいい派なのでえろいかどうかはさて置けるのですが、男の子同士の話というところに必然性がないと首を傾げてしまいます。この話は守られる子が男の子である必然性を感じなかった、むしろずっと女の子みたいに感じてたので、変にblジャンルじゃないほうがこういう作品を好きな層に見つけてもらえるのではないかと思ったりしました。
絵に癖がある作家さんなので、気にならないなら話は凝ってるので好きな人はハマりそうかなと思いました。私は駄目でした。安い関節ポーズ人形みたいで、まるで脚本は面白いのに役者が棒すぎる芝居のようでした。原作に徹したらいいと思います。