このレビューはネタバレを含みます▼
作者さんの新刊が面白かったので、既刊を漁っていたところ、セールに加えて出版社さん限定のクーポンも利用できてとてもお得に購入できました。表題作「仮にも恋愛」３話＋表題作の続編「まがりなりにも恋愛」＋短編２編（各１話ずつ）＋描き下ろしで合計181ページ。表題作は大学生の知宏×サラリーマンの有沢さんのお話で、ゲイの有沢さんに一目惚れした知宏がグイグイ押していくお話です。良い事があると単純にすぐ調子づいちゃったり、大型ワンコな知宏が一喜一憂している姿が可愛い！一方の有沢さんは、一時の恋でも良い！って飛び込めるほど若くもなくて現実主義なんですが、でも実は臆病なだけなんですよね。そんな有沢さんをまるっと包み込んでくれる知宏の懐の深さと真っ直ぐさがとても眩しい作品でした。短編「望めば永遠」同じバイト先の谷口×杉野。雑なアドバイスを真に受けて仮病使っちゃう谷口。クソ真面目だけど裏表なくて真っ直ぐで、憎めないな〜笑。最後は「そんなのは些細なこと」世話焼きな後輩・平坂×片付けが苦手な名森先輩。潜在的な好意に気付かず、彼女を作っては別れてを繰り返しいていた平坂。先輩が一歩踏み出してくれたおかげでようやく自覚できました！先輩が諦めないでくれて良かった〜！短編２編とも各１話と短いお話ですが、駆け足感がなく読み応えがありました。これからも作者さんの作品、追いかけていきたいと思います。
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