昭和元禄落語心中
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昭和元禄落語心中

雲田はるこ

落語を愛した男達その男を愛した女達の大河

2022年7月20日
読後、はぁーとため息しか出ない。すごい、すぐにはレビューは書けませんでした。さすがドラマ化されただけある。大人な話。二次元世界なのに三次元の落語を感じる。与太郎の入門から始まり、師匠の若き菊比古時代から八雲師匠...落語の未来はどうなるのか?ドラマが現在〜過去からまた現在と話が進む。菊比古たち時代は落語が好きな陽な部分と人間のドロっとした陰の部分、そこここに散らばっている因縁が描かれて驚きと感心、ドラマチック。与太郎パートの現代が真面目なんだけれど、このドラマを読むにあたり少々肩の力が抜けていいバランス。落語に興味が無いとつまらない所もあるから、読む人を選ぶ作品かもしれませんが、良い人間ドラマなので、オススメしたいです。余談ですか、この後日談(信君の話)がBE.LOVE 92.93号に載ってます、興味のある方はそちらもオススメです。
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