苦いのテーマ
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苦いのテーマ

阿部あかね

バクバクズキズキ

ネタバレ
2022年7月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ ネタバレしちゃうかも知れないのでお気をつけください。

とても好きな作品。読んでよかった〜!
とてもリアルで共感性があります。恋人がいたことがある人なら一度は経験したことがあるかもしれない、真髄に触れるようなお話だなと感じました。

恋人がいるときに、新側か夏樹側の感情を抱いたことのある人は、少なくないんじゃないかな。

愛と欲のバランスを保つって大変。

それに恋人関係をずっと続けていくって簡単ではない。

傷つく恋愛は本当に疲れる。

だけど、どんな結末であっても、心の底から大好きで大切だと思える人に出会い、少しでも幸せを感じることができたなら、それはとても素敵なこと。
(できればその人と最後まで幸せに添い遂げてほしいし、上手くいかなかったら悲しいけど!)

心の底から大切だと思える人に出会えた夏樹と新が、とっても羨ましいな。

新の感情の動き方も好きでした。
新の傷ついた心は計り知れず、本当に心が痛かったけど、愛しているからこその、最後の冷静な判断も素敵。
ひとえに夏樹のことが大好きだったのもとても可愛い。

夏樹は失態を犯し、大切な人を大きく傷つけたことは本当にダメ。笑
だけど、我を忘れて欲が先行してしまう気持ち。
欲が先行してしまった先に待ち構える、大きすぎる後悔。
これは多くの人が共感するはず。とても人間らしくてリアルでした。
そして夏樹は後悔の先にある愛に気づけたことがとても良かった。

恋人がいるのに下心だけで他の人に手を出すのは本当にやめた方がいいですね。。。その後はデメリットしかない。。
そして恋人以外の人を好きになってしまったら浮気はせずに、誠意を持った行動で人生を進めていこうと思います。笑
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