私と猫と二十歳の君と
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私と猫と二十歳の君と

あさひよひ

本編で泣き後書きで泣き…

ネタバレ
2022年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 20歳のときに大切な存在である友人を亡くし、失意と喪失感にとらわれながら、40年を過ごし、筆を折ることを決意した小説家の前に、40年前の姿のままの友人が現れて過ごす日常が描かれます。美しく、温かいタッチの絵柄に油断してたら、もう電車の中で大泣きに。誰にも心当たりのある喪失体験から、主人公の心が潤いを取り戻していく過程に共鳴して心が震えてしまうのを抑えられず…。作品が良すぎて困ることってあるんですね 笑。

後書きで、作者さまの愛猫との別れのエピソードにまた涙。そのエピソードが作品世界を広げたのか、そういった思いがあるから胸を打つのか、と思いました。BLというよりヒューマンものという方がジャンルは合っているかも。もっとレビューが増えていい作品だと思い、応援したい気持ちからレビューしました。
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