神様と飛べない使い
」のレビュー

神様と飛べない使い

hagi

オリジナルな世界観のBL風味ファンタジー

ネタバレ
2022年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 神様と神様に仕える神使いのお話。一つの大きな山の頂点=一の山を最も力のある主様が治め、そこでは神使いのリーダーであるサンザシがお仕えしています。この山は32の小さな山から形成されており、それぞれの山にそれぞれの神様と神使いがいるのでした。生まれつき羽根が小さく不揃いで飛べないシンは、他の神使い達と一の山の主様の下で神使いとしての教育を受けていますが、飛べない羽根を揶揄われる度に喧嘩をする問題児です。そんなシンは、主様から32番目の山の神様ににお仕えするよう言い渡されます。神様の気を清く保ちお世話するのが神使いの務めで、32の山の巨大な丸いモフモフ神様を、シンは一生懸命にブラッシングして澱みを浄化して差し上げるのでした。喋らない神様と少しずつ心を通わせてゆくシンでしたが、山の裾野の方からだんだんと澱みが侵食してきます。32の山の神様の正体、シンとの関係とその変化、そして澱みとの闘いが描かれます。神様にと神使いしか登場せずエロもありませんが、独特の世界観を堪能できます。
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