このレビューはネタバレを含みます▼
祀神の生贄になるための英才教育を受けてきた受け。喰われるために育てられてるのに、まったく悲壮感がなく、むしろ潔い。しかも相手の祀神が、ヲタク感漂う現代被れした大蛇(笑)なんだそりゃ!?って思いましたが、なんか違和感なくて笑える。風貌や雰囲気が、好きな某アプリゲームの寮長にも似ていて、これまた親近感。だからか、大蛇の姿に戻っても、嫌悪感なく読めました。他の人も書いてましたが、むしろ可愛く見えてくる。そして、食べてほしいのに食べてもらえない受けが、これまた健気でいじらしく、こちらも可愛くてキューンッときてしまいます。そこまで食べてもらいたい受けにも、いろいろ諸事情があるようで、潔く食べられに来た受けの感情もグッときます。最初は興味なさげで突き放してた大蛇ですが、神なのに生贄に惚れてしまい、そこからはカッコよかった。ラブラブで甘々で、大蛇が受けを食わないよう殺さないよう、気遣いながら抱いているであろう感が、またキュンッ。早く子供作って、実家の母を喜ばせてあげてー(…って、一応祀神ね。祀神の実家ね。兄の白蛇もイケメンだけど、えげつないらしい)。そして、そんなラブラブな結婚生活(?)な続編も見てみたいと思いました。笑える要素も満載だけど、受けが綺麗でエチくて可愛くて、攻めの大蛇はヲタクっぽいけどかっこよくて、意外にイケメンで、ストーリーも面白くて全体的なバランスがよかったです。楽しく読ませていただきましたぁ。ありがとうございましたっ。