ドタバタエロチックラブコメディ。
ページ数を感じないくらいテンポがよくて面白かった。
時は現代。因習はすでに廃れ引きこもっている蛇神の元に、いけにえが派遣されるところから物語は始まる。
いけにえ英才教育をほどこされあさっての方向にできあがっている七生を全力で拒否する蛇神。
その裏側には大蛇なりの優しさが潜んでいて、序盤から恋愛フラグが立ちまくり。七生「食ってくれ」大蛇「帰れ」の応酬が天才的に面白く、一生やっていて欲しいくらいほっこりします。
いつの間にかツタ植物が七生を縛りつけていたりと、屋敷を取り囲む生物が大蛇の意識とリンクしている発想にも舌を巻く。大蛇、陰キャなのにメンタルバレるじゃん。
そのほか、はじめはイケドンな七生が本気を出した大蛇の執着に色っぽく巻き取られる様が非常に萌える。蛇だけにけっこう執拗。
生贄、魂、搾取などと穏やかではない案件が加藤先生の手に掛かるとこうもコミカルになるものなのか。
※続編が滞っているご様子。面白くなりそうなところで終わっているので、全裸待機できそうにない読者さまは一巻で終わりにしておいた方が良いかもしれません…