少年の境界
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少年の境界

akabeko

泣く、シリアスな物語が苦手でない方に

2022年7月30日
でも、最後はハッピーになるから安心してください。 オメガバースの入門編として某サイトのコラムで紹介してあり、普段は1巻表紙絵では手取らないのですが、幼馴染との関係が気になったので。深い内容でした。1巻はオメガバースの負のリアルであり、現実世界のリアルを一番感じました。思い通りならない現実。成長段階における人間関係、それが一瞬で変わってしまう事や己の性自認、現実世界なら徐々に自分の性は違うのでは?と感じるところをオメガバの残酷なとこは、否が応でも一瞬で自分の性が変わってしまう人がいる事。その事を10代初期に突きつけられ、コントロールしなければいけない、少年少女にはキツい隠したい。現実世界でも思春期には自分の性の変化成長を隠したくなる時期がある。ゆかの男でも女でも無いという叫びが悲痛で、他の人物達も第二の性とオメガバの本能に翻弄される。幼馴染は1巻の事件で本能に翻弄され少年ゆえの行動?大人でもああなってしまうかな?でも、全巻を通してゆかに対してブレずにカッコよかった。2巻はゆかの友達だった大我の心の変化が見どころ。ゆかと薫ペアも良いです。3巻はここもオメガバと現実世界のこうあって欲しいな前向きの願いや希望が入ったラストに向かって進みます。全巻読むとタイトルの意味が深いなーと。感じるかもしれません。
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