兄が遺した恋のゆくえ
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兄が遺した恋のゆくえ

複雑な感情が入り乱れる

ネタバレ
2022年7月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ お初の作家さんです。タイトルが気になり購読。オメガバースものです。
主人公であるαの一樹と、βの一樹の10コ上の兄・晴樹、そして晴樹のパートナーでΩの幸人のお話です。
晴樹が亡くなり、やつれていく幸人とそんな幸人の様子を見にきた一樹のラブストーリーです。
一樹が幸人のことを慕う以上に、兄のことも大切に思っていたし、兄と一緒にいる幸人のことも大切に思っていた事が胸に刺さります。
兄から奪いたいと思っている訳ではなく、ただ、幸人に幸せになってもらいたいという気持ちで幸人の元に来ているのがわかるので切ないです。
オメガバースものでは珍しく体を重ねる描写がないので、ゆっくり、時間を重ねてそばにいる幸せを感じられてよかったです。
一樹が訪ねてきた当初と比べ、クマが減って笑顔も見えるようになった幸人が見られて一安心です。
このまま、ゆっくり幸せな時間を過ごしてほしいです。
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