陽だまりのような温かい人柄の後輩が尊い

ネタバレ

2022年8月3日

このレビューはネタバレを含みます▼ 高1の七海はこのままでは進級できない､2週間後の追試で平均80点以上取ることと課題提出を課されます｡困り果てた七海は､全国模試3位の小鳥遊先輩が美術準備室で寝ているところに偶然遭遇します｡ダメ元で､準備室の私物化を黙っているから勉強を教えて欲しいと頼み込み､渋々OKを貰います｡2週間毎日勉強をみてもらい七海は無事に追試に合格するのですが､これでおしまいなんて嫌だ､もっと先輩を知りたいと七海は思うのでした｡賑やかで明るい七海の家に先輩をよんだり､待ち合わせて一緒に夏祭りに行ったりするうちに､七海は自分の先輩に対する感情が恋であることに気付きます｡母子家庭で､学校でもいつも一でいた小鳥遊先輩には｢好き｣という感情がよくわかりません｡でも七海と一緒にいる心地良さに惹かれているのでした｡色んなことを諦めて一人ぼっちを選んできた小鳥遊先輩の元へ､一途で明るい七海が壁を飛び越えて迎えるラストは表紙に描かれる卒業式のシーンそのままに温かく優しいです｡エロは番外編にちらっとあるぐらいですが､DKにしかない幻みたいな一瞬の眩しさを伝えてくれる作品でした｡

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MW さん

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