ぼくは知っている。
」のレビュー

ぼくは知っている。

ジョゼ

タイトルに作品の奥深さを感じます

ネタバレ
2022年8月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォロー様方がおすすめされていたジョゼ先生。「先輩、恋をおしえてよ」と本作を読みました。どちらもとってもよかったです。特に本作は後まで心をもっていかれました。

毎日バスで一緒になる、高校生スナオとリーマン井上のお話。

スナオが悩みながらも、真っ直ぐに自分と向き合って気持ちをぶつけてくるのとは反対に、気持ちは大きくなっていくのに、大人だからと自分と向き合えなくなる井上。高校生と大人、リアルだな感じました。

井上から手をだしたのに、ズルいし、酷い男・・・
でも、酷いと思う事も、どうしようもなく弱いとこも、自分で知っている。高校生の彼の未来がこれからキラキラと広がっていく事も、知っている。年を重ねたせいか井上の弱さも怖さも共感できてしまうんです。

致命傷になりそうだ...といった井上の弱音が沁みました。

6年後、このふたりには、その時間が必要だったんじゃないかなと思います。スナオに翻弄されちゃう井上、可愛いかったです。

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