このレビューはネタバレを含みます▼
BL小説で初読み作者さん。表紙が素敵、作品は年下不憫受け、切ないとオススメレビューみて、上下巻で少しお高めの所、セールとクーポン等々駆使して買いました。電子だとお得に買えるのがいいですよね。
母が亡くなり頼るものがいなくなり、高校を退学しひとりきりで生きるために病院の清掃とコンビニバイトと売りを掛け持ちでして野宿をしている17歳の創。母が亡くなった病院の麻酔科医の高野と外科医の瀬越がなにかと目をかけてくれるけれど、他人の迷惑になるまいと毎日嘘をつき、不器用だけど生きるのに必死の創の姿が上下巻綿々と書かれて、途中で、もう〜早く幸せにしてあげてよ〜と悲しくなってしまい、創が幸せになるまでとにかく一気読みしました。
電子でも発売されてる同人誌番外編「金平糖の海」(表題作必読エッロ!!)を読むとわかるのですが、本編の瀬越先生の扱いが少し曖昧で、高野先生推しで読んでた私的には赦せなかったところ、後書きと金平糖の海で、作者さんが書きたかったのはこれだったのかーと納得。両方とも本命だったんですね。
Twitterから辿れる作者さんのサイトで、電子書籍になってないSSがたくさん読めます。「金平糖の海」を読んでからぜひ。46章と47章の間のエピソードや、本編後のお話。ペンギンの石とか、バレンタインのお話とか、悶えどころ多くて困ります。数年後のラストのお話、お守り、は必読〜。夢ができて、かわいくて幸せな創を見られて、私も涙したわ。