アンティミテ
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アンティミテ

一穂ミチ/山田2丁目

ひつじの鍵で可哀想だった和楽のスピンオフ

ネタバレ
2022年8月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説で、ひつじの鍵→アンティミテ(スピンオフ)。アンティミテってどういう意味かと思ったら、intimate のことで日本語だと親密ですね。性的な親密さの意味あいもあるので、英語圏の日常生活では下手に使ってはいけない単語かも。
前作の「ひつじの鍵」で鈍感羊にずっと片想いして最後に潔く散っていった超可哀想な和楽がメインの13年後の救済話。羊も親友として登場します。芸術家の祖父と両親を持つ和楽はその後すっかり大人になって、ギャラリスト(画商)として独立してます。ある高校を訪ねた時に魅せられた絵画を描いた卒業生を探しだし、不遇な境遇にいた年下の画家の卵を育てていくお話。ギャラリー界のお仕事BLでもあるので、自分の全く知らない世界、いつもミチ先生の作品で新しいことを教えてもらいます。ひつじ〜よりも笑いは少ないかもしれませんが、こちらも良作。挿し絵がかなりエロで最近購入した覗き見防止フィルムが役に立ちました。(役にたってるよね?
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