「ひつじの鍵」が面白かったので、スピンオフのこちらも手に取りました。「ひつじ」は高校時代でしたが、本作では30代の人の男。
「ひつじ」のときからただの当て馬じゃない感出していた和楽が、ギャラリストとして、惚れ込んだ若い画家の卵を育てるストーリーで、作家さんの筆力で群の絵が見える!
絵にはほとんど興味がないのですが、読み終わった後は美術館に行きたくなるような作品です。
群は、素直で悩みなんてないようでいて苦労人。和楽は金持ちのボンでセレブですが、苦労人の群を丸ごと理解しています。
和楽が中国に行った時に「ローヌ河の星月夜」のレプリカを見て、「これは群の絵だ」と瞬時にわかるシーンは、しびれます。これじゃ、群は惚れるしかないよね。
ラストにかけて、アンティミテというタイトルがきいてきます。
それにしても「群」って珍しい名前ですが、漢字に「羊」が入っているのでシリーズものつながりっぽいですね。「ひつじ」の羊がちょこっとだけ出てきたのがうれしかったです。一色さんにも会いたかったなー。