名前も知らない待ち合わせ
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名前も知らない待ち合わせ

瑞原ザクロ

この出会いも運命。…に違いない

2022年8月6日
無料コミックで読み初めの1ページで あ、コレ好きなヤツ!と思いました。目が合って2秒で誘われてトイレに籠り、相手を凝視しながら無言でベルトを外し、思わぬデカさに頬を染める… シュールで変態チックな雰囲気がプンプン。攻め×受け共に貞操観念がブッ飛んでいて、返って清々しい。ゲイの世界の遊び方と言うか、限られた出会いの一期一会をモノにする貪欲さと言うか。或る男性タレントが「男という生き物は体にtnkが付いているんじゃない、tnkに体が付いているんだ」と言っていたのを思い出した。出会いこそアレだけど、結構初めから無自覚に惹かれている様子はあり、4度目には会えると思っただけで下半身が反応してしまうまでに。拒んでいたキスを許し、会話を交わし名前を知り「今度はベッドで」と。…でハピエンじゃない。その後も己れの欲望に貪欲な2人が独特の価値観でGoing my wayなのです。まあ 多少の嫉妬は見え隠れするので、あとは許容範囲の擦り合わせと、背徳感のあるスパイスの効いたSEXが何よりのご馳走な2人を見守るのみ。表題作+短編2作の構成。「いじわるな子ほど…」が間延びしている感があるので、2話にまとめて表題作をもう1話足して欲しかったな🙂
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