エンゲージ
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南月ゆう

ラストまで丁寧に読んでいきたいと思います

ネタバレ
2022年8月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2016年発行「サヨナラゲーム」からのシリーズ集大成になるであろう今作。タイトルの「エンゲージ」はどう訳すのが適当なのだろう?
前作「ラブネスト」で存在感を放ちまくってた真打ち・ナルの相手役は、甥(?)の盟くん21歳無職。 叔父と知らずナルに長年片想いしていた彼の屈託のない優しさが、ナルの心の奥底にある永久凍土的な何かを溶かしてくれそうな予感がするけど、二人がハッピーエンドになるには(なるのか?)これから一悶着、二悶着ありそうです。
胡散臭いキャラの動きや、何やら因縁がありそうな過去の事故のこと、盟の幼少の時の記憶とか1巻終了時点では謎多し。
そんな中、ナルの旧友である旭はきっと真相を知るキーパーソンの一人なのだろう。前作ではナルが登場する度キュンっとしたけど、今作で旭が出てくるとなんだかホッとする私。頼り甲斐のある誠実な大人の男は安心感がある。

さて。このシリーズもいよいよ佳境。
他の作品を引合いに出すのは掟破りかもしれないけど、私の好きなシリーズ作品「STAYGOLD」「CANIS」「囀る…」みんな、ここに来て主役達が前面にドンっ!と出てきて、嬉しいんだけど終わりが見えるのがもう寂しいよ。作者さん、編集さん、あまり畳み掛けずにじっくりクライマックス読ませてください。終了を迎えるこちらにも心の準備が要りますので。
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