ジェラシー[コミックス版]
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ジェラシー[コミックス版]

スカーレット・ベリ子

超大作

ネタバレ
2022年8月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛と嫉妬の物語です。
『四代目〜』が好きなのでこちらも購読。泣ける。最終巻は号泣しました。
お話は『四代目〜』で登場した櫓木と、辰之の父親・明虎のラブストーリー。その2人を軸に男同士の嫉妬を描く作品です。
大和会の花村一家の3代目・大和明虎×小説家の愛人をしていた不思議な男・櫓木。
2人とも、自分の思った道を進んでいるだけなのに周りからの嫉妬を生み続けトラブルの渦中に。
『四代目〜』の時と比べて櫓木の印象がすごく変わりました。こんな魔性の男だったんだと言うのもありますが、明虎に真っ直ぐで明虎からの愛もあったのに身をひく男らしさもあって凄くカッコよかったです。
でもさらにカッコよかったのは、明虎の嫁の麻巳。本当に強い女だなと。明虎の不倫相手にあんな大人な態度…しかも最終的にはそんな櫓木を心配して連れ戻そうとしてくれていて、懐が深いとかもうそういう次元じゃないです。普通だったら、あんな面倒な男排除したいはずでしょ。だからこそ櫓木も、麻巳だけには嫉妬を覚えていますよね。本当にどの男よりも強くてカッコ良すぎます。
ラストは…私は別れたままの方が良かった派ですが、好き勝手する2人がまた一緒に好き勝手するのも見てみたい気はします。
余談ですが、福岡の大濠公園のカフェや博多駅など、しっかり地元のスポットがそのまま描かれていて福岡民としては嬉しかったです。
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