送り続けたお便りから頼り頼られる関係に

ネタバレ

2022年8月8日

このレビューはネタバレを含みます▼ 海外での仕事の多い父親と暮らす高3の高柳理央の元に､会いに行きますと書いた差出人不明の手紙が届きます｡母親が他界してから世界を回って教師をする父親を誇りに思いつつも寂しい思いをしている理央が学校から帰ると､家の前に青年が倒れています｡助け起こそうとする理央に､灰色の瞳をしたその青年は朦朧としながらキスしてくるのでした｡青年は差出人不明の手紙の主で､かつて理央の父親が家庭教師をしていた北條ルイでした｡最近まで父親の助手をしていたルイは､理央が泣いている気がして来たと言います｡理央が幼い頃に父親に出した手紙を大切に持っているルイは､夏の間だけでも一緒に暮らしたいと言い､二人の生活が始まるのでした｡一人で気を張ってきた理央は甘えるのが下手で､そんな理央に寂しい思いをさせたくないと､ルイはスキンシップ過多に､近い距離感で接してきます｡幼い頃､泣いていたルイにキスしてくれた理央の優しさを､自分も理央に与えたいと言うルイの健気さが､一人ぼっちの理央の心を溶かしてゆきます｡

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MW さん

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