SM描写が今までで1番セクシー





2022年8月12日
小説家の風見と編集者でMの幾世のcpのお話。学生時代にSM小説を読んでも実際に体験してみたいと理解できないという流れから二人のSMがスタートするくだりや、絵が品があり綺麗で魅力的、SM描写のセクシーさ、かつ文学的な語りなどはとても好みで惹かれました。「干渉を拒む佇いは 触れれば泥濘の柔らかさで俺を飲み込んだ」の文章、あぁ大好きだなぁ。後半盛り上がるはずべき所が淡々と進んでちょっともったいなかったのです。上下巻に増やし、幾世の崇拝する小説家の鈴原先生と幾世がSMしますが何故そうなったのかの先生の気持ち、先生との関係を断つことになった流れと二人の心情、先生に対する風見の嫉妬や幾世と離れたときや再会を果たすまでの執着心、風見の小説のネタを先生に話してしまう幾世の気持ちと風見に対する罪悪感などの心情描写を増やしたら最高ではなかったかと思われます。絵がセクシーで美しく、次の作品も楽しみな、好みの作家様でした。

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